人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ

19歳の男の子(主人公)と39歳の子供っぽい女との恋愛小説。
吉行文学をほのあったかいミルクでうすめたような、レトリック薄めのただようような感覚的な文章が、周辺から描写してゆく感じでけっこう良かった。
ちょっとこの人の作品ほかにも読んでみよう。 

人のセックスを笑うな (河出文庫)

人のセックスを笑うな (河出文庫)

 

作者のWebとか日記とかなつかしい感じで実によい。

2000年以前の、なつかしい「Web日記」の雰囲気だ。
これですよこれ。「ブログ」なんて、所詮この数年に勝手に毛唐が言い出したことに過ぎんです。いまだに俺は「ブログ」って単語は「セカンドライフ」「Web 2.0」並に、「遅れてついてきてることに気付いてない」系の恥ずかしさで、口に出すのは抵抗がある。

そんなわけで、ついでに、10年ぶりぐらいに「貞奴」www.sadayacco.comとか見ちゃいましたよ。何もかもなつかしい。
この勢いでhttp://mai.co.jp/とかも閲覧していくと、タグ打ちする女の子がまだみずみずしかった1990年代中ごろに戻れるだろう。むしろWebじゃなくてW3。

しかしこの著者の名前「山崎ナオコーラ」、SEO的には相当ポイント高いお名前だ。ぐぐっても完全に彼女しかでてきません。やっぱり時代はSEOでドットコムでマッシュアップでWeb 2.0ですよね。