大人の科学マガジンVol.17 テルミン

あの学研の「大人の科学マガジン」の今度の特集はテルミンらしいぞと、すっかり一部で色めき立っていたのだが、ついに入手。まわりには改造用と保存用などに2冊、3冊と買っているひとも多い。 

大人の科学マガジン Vol.17 ( テルミン ) (Gakken Mook)

大人の科学マガジン Vol.17 ( テルミン ) (Gakken Mook)

 

ついている「テルミンmini」は、電池駆動で、ラインアウトもないトイ楽器だけど、とにかく実際に鳴らして遊べるのはたいへんおもしろい。

ただ基本的にボリュームは大小の二段階しかないので、静かにコッソリ楽しむことはできず、居間の家族の団欒にある程度はピューーー、ブーワウワウというアートな音の影響をあたえてしまう。日頃からヘンな行動やヘンな音をだすことについて、家族の理解を得ておく必要があるだろう。

また基本的に電磁波を操って鳴らしてあそぶものなので、電車の優先席や病院の病室で、折り合いをつけてあそぶのも難しいだろう。とにかく、電磁波がからむと宗教上の禁忌のように非科学的な拒絶反応を示すひとは実社会に多いので、面倒くさいことになりそうな場合はだまっていよう。シーッ。

とにかく、ちょっとやそっとの練習でマトモに演奏をするのは大変困難なものだということはわかった。正月ごろに、テルミン奏者のかたにお願いしてライブでご一緒いただき、二台演奏しつつ歌うとかやっていただいたのだが、すごいよ、あんた。

付属? 本体? の雑誌のほうも思いのほかおもしろく、竹内先生をはじめ矢野顕子との対談、松武秀樹先生、ローランド創業者の梯さんなどいろんなかたの記事は読み応えがあり、はてにはロシアのアレゲテクノロジということでエクラノプランの紹介まである。

家族で「テルミン歌あて合戦」とかすると面白い。奥さんと「わかった! 大岡越前!」「違う、七人の刑事」とか盛り上がった。