吹雪ユキエ & 呼吸するジャスミン @ 青い部屋

渋谷の青い部屋に行った。シャンソン歌手というか推理小説家の戸川昌子の店として有名なところで、日本の作家の随筆などにもよく出てくるからご存知の方も多いだろう。日曜にいっしょにやった吹雪ユキエさんのステージがあり、なぜか会社の仲間大勢も一緒に現地へ。
そろそろ出るか…と8時過ぎにまだ会社にいたところ、出演バンドのひとつめがドタキャンになり、へたすると出演時間が繰り上がりそうだと、すでに現地にいる、同じく日曜にMOTION3を一緒にやった(というか主催者の)ひかるさんから連絡をいただき、あわてて現地に赴く。ひかるさん助かりました。どうもありがとう。
いろいろ調整がおこなわれたようで、結局予定どおりの時間の出番となり、なにかを見逃す聞き逃すということはなくて済み、よかった。


彼女はいつもどおり落ち着いて迷いなくやっており、とてもよろしい。
さらにkumiちゃんがピアノで加わって、パッヘルベルのカノン、というか戸川純の蛹化の女。
この一曲まえの吹雪さんの新曲、そしてこの蛹化の女の2曲は日曜の 211 apart のセットリストともろにかぶっていて、しかし 211 apart ではビデオとシンセループな世界観、そして今夜はアコギとグランドピアノによるアンプラグドな音場と、まったく違う味で両者をたのしめ、実によろしかった。
この曲目のかぶりは僕からお願いしてしまったことで、ビデオとシンセで僕も加わって構成した世界と、kumiちゃんとつくるアコースティックな世界の両方での、同一楽曲における彼女の表現の違いを楽しみたい、彼女自身にも楽しんでもらいたい、という下心?があったので、それじゃあ曲目がかぶっちゃいますねえという話に、まあいいじゃねえですかとお願いすることになった。
しかしこれは両方をみてはじめてたのしめることで、日曜のMOTION3に来てないひとは実に人生を損しているなあ… ^^;

つづいて、サティのグノシェンヌ、そして Je te veux と続いておわり。Je te veux (あなたがほしいの)では、別バンドで出るというおねえさんがフルートで参加。よろしかった。


さて、あともうひとつ、おそらくフツーのバンド演奏があるのだろうから、フムフムと拝聴して、とっとと帰るか。と思っていたところなのだが。
ひかるさんも興奮ぎみにmixiに書いているけれど、この次の出演者「呼吸するジャスミン」が、なかなかすばらしかった。
おそらく一人で打ち込んでオケをつくっているのだろうが、キッチュで幻想的な曲想に、しかし電子音やノイズなども取り混ぜ、そして彼女は踊りもいれつつ歌い、フットスイッチでフェーザーやピッチシフターなどを操りつつフルートを吹く。
その姿には表現者としての迷いはなく、こちらも安心して集中力を彼女にぶつけこんでたのしめる。
個人的に非常に残念だったのは、この青い部屋はあくまでもシンプルな楽器と歌手の歌を聴いてたのしむところで、ぶっちゃけ、彼女が造りこんだオケの、音としての再現性がよくなかった。つまりPAがこういう楽曲には向いてなかったのだ。これは、この人のは、いま一度、こんどは良い音のところで再度じっくり聴いてみたいものだ。というか、PAの悪さも手伝って、ああここをこう出したらいいのにな、ここはああしたらもっとメリハリが立っていろんな要素が立つよなあと、自分でPAとか編曲とかしたくなってうずうずしてしまった。
ともあれ、今日は吹雪さんとkumiちゃんの演奏をたのしんで、あとはいちおう失礼にならないように、ほかのフツーのバンドの演奏もきちんと拝聴して… というつもりだったところ、これは想定外にすばらしい体験をできた。ひとバンド減ってしまってはいるけれども、友人とかそういうの関係なしに、単なるイベントとして行っても、非常に満足できた。これで2,000円はとってもお得。

呼吸するジャスミンさんのwebをみると、スラップ・ハッピーだの、ブリティッシュフォーク、プログレ、ジャズ、音響系だの、夏木マリ、シンニード・オコナー、スパイロジャイラ、クラフトワーク、ポポル・ヴー(!)、ケイト・ブッシュビョークUA、イノヤマランドとか、なんか、あんた俺たちの仲間じゃねえか (笑)
とり急ぎステージで握手させていただいたが、ぜひこんどコンタクトを取ってみよう。

http://www.coquette-sure-jasmin.net/