駐車取り締まり

駐車取り締まりの変化6/1から日本国の駐車取締が厳しくなったようですが、ちょうど今週まるごと日本にいないので、不愉快なニュースの類を目にすることが少ないのはラッキーでした。

特に都市部では、いかに効率よく路上駐車できるかというのは、都市の立派な機能です。単に駐車取り締まりだけを強化するというのは、(誤った意味での)ラッダイト運動というか、いまひとつ知恵が足りないですね。
警察の売り上げ強化のためだと思っておきます。まだこういう理由のほうが、ダーティーだとはいえ、理屈が通っているので納得できます。

駐車取り締まり強化にはもちろんメリットもあり、というか宇宙の森羅万象、メリットもデメリットもない物理現象というのはないわけです。

一部のメリット、デメリットだけで短絡的に思考して動くというのは、たとえば「ゲーム脳」のひとたちを私に連想させます。
今回の駐車取り締まり強化について、都市部で自動車を仕事や遊びに有効に使っている人の意見というのをどうも聞いたことがありません。すくなくともポジティブな意見はみたことがありません。
自分ではクルマを使っていない、クルマを持っていない人の意見ばかり目にするような気がします。
これは、ゲーム機を持っていない、ゲームをしない人の「ゲーム脳理論」、携帯を持っていない、テクノロジを嫌う人の「電磁波有害理論」を私に連想させます。
クルマを持ってない、使ってない、買えないひとたちの意見というものが、駐車取り締まりに関して何らかの建設的な意味があるとは私には理解・想像ができないのですが、「とにかくゲームは有害だ」という騒ぎに似たようなものだと考えれば、理解できます。
嫌煙さわぎと同じようなものですね。たとえば隣国への嫌悪感に燃料をつけて、ただそれだけで政権を持たせている国もあるようですし、人間とはしょせんくだらないものですから、そういうのも必要悪ですよね。わかりますし、私にはみな同じに見えます。

あと、そういう意見のかたがたが、それでもなお都市部に住み続けるというのが以前から私にはたいへん不思議です。
だれも、あなたに都市部に住んでくれとは言っていないわけですよね。
都市部の多少の駐車だの渋滞だのでいちいち文句をいうというのは、たんにその人が都市在住者としてまぬけなだけですよね。そういうかたがたから出てくる文句というのは、自分のプライドを防衛しようとする悲鳴という以外に、意味がわからないです。

私は民族主義者ではまったくないのですが、「都市居住者主義者」では、かなりあるかもしれません。
都市を愛せないかたがたは、都市から出て行ってほしいと思います。本当に。