ニワトリを殺すな / Kevin D. Wang, 高橋 裕ニ

自己啓発本のたぐい… なのかな?ポジティブでアクティブな会社に触れたオジサンが感動してしたためた問答集という体裁をとった、本田宗一郎の言行録みたいなものらしい。飲み屋で中ジョッキをたのんで、それを飲み干すまでに全部読んでしまった。それぐらいの小冊子。基本的に「いい話」系であるので、読後すっかりいい気分。 

ニワトリを殺すな

ニワトリを殺すな

 

この手の本については、よく「ウチの会社もこうだったらいいなぁ」「経営陣にこそ読んでほしいものです」といったセリフを聞く。

まぁわかるのだけれど、それは言うだけだったら単にクチをパクパクすれば言えるのであって、大事なのは自分から変えてゆく、まわりや上や下を変えてゆく、で、いろいろやってもダメだったらとっとと転職するとか、要はそれこそアクティブになることなんじゃないのかなと。
それができないというのは、コミュニケーション能力がたりないか、意識がたりないか、決断力がたりないか、あるいはこれらすべてが足りないのじゃないのかな。
つまりこの手の本で「あーそこいくとウチの会社は…」とかすぐ言う類の人は、つまりその人じたいが結局「ウチの会社」と同じ体質というだけであって、つまりあなたにはその会社で兵隊やってるのが結局お似合いなんですよ、まぁ淘汰されていってくださいなと。
なので、うちの会社は上司がどうだの管理がああだの残業がどうしただのすぐ言うひとには私はダメフラグがぱっと立っちゃうんですが、私はきついこと言ってますかね?