Cyclone / Tangerine Dream

Tangerine Dream 1978 年度作品。異色の一品。タンジェリンの作品なのに、なんとドラムと、そしてなんとヴォーカルがはいってる。いわゆるフツーのプログレロックっぽい。Tangerine Dream だと思ってこれを聴くとうへえ、ウゲーとなって怒る人もいそうだが、単なるプログレロックとして聴くと、なかなか実はわるくない。Elka のキーボードに、泣きのメロトロン、あと長い間奏部分では伝統の Moog III + アナログシーケンサの、あのタンジェリンのぽこぽこシーケンスが流れてきて、待ってました! と座布団が飛ぶ雰囲気もちゃんとある。ここに絡んでくるフルートとかコルネットとかドラムも哀愁とゲルマンの狂気がそこはかとなく香ってきて、かなり悪くない。というか実は Tangerine Dream の隠れ名盤だったりする。

イントロのヴォコーダーのソロもかなり良い。千のナイフ / 坂本龍一の頭のヴォコーダー部分が好きな人がいたら、こっちのほうがさらに数倍よいのでおすすめ。

これも実家いけば当然アナログ盤がどっかにあるのだが、iTMS にあったので、おやおやそれはそれはということでクリック。

Tangerine Dream はなぜか現状の iTunes Music Store でもそこそこ充実していて、おもしろい。

Cyclone

Cyclone