石神井公園

きょうもすこぶる天気がいい。

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野外ステージで沖縄県人会がいろいろやっているというので娘を連れてボート池のほうの公園に行く。太鼓のライブは終わってしまったようだが、三線をはじめてまだ半年というみなさんの安里屋ユンタなどたのしむ。赤ん坊をだっこしつつ演奏しているおとうさんがなかなかよい。その赤ん坊が、目の前で揺れるおとうさんの蛇味線の、チューニングツマミ? に手を出して、演奏中なのにどんどん回してしまうところもよい。

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娘はそのあとボートに乗りたがっていたが、さすがに今日は長蛇の列ができていたので、池をぐるりと散歩してまわってかえる。

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夜は夜で、息子が駆け足野球場五周のタイムをはかりたい、というので、ストップウォッチとメモ帳を片手に、野球場があるほうの公園にいく。

野球場では、いつものごとく趣味の野球チームのおにいさん、おじさんたちが楽しげにナイターで野球をやっていて、桜と、花見客でまったりしており、ここはいつも、このまったりさが実に花見っぽくてすばらしい。

息子は、じゃ、いってくるねおとうさん、時間はかっててね! しんきろく出たらメモに書いてね! と、走って行ってしまった。
花見客だらけの宵の公園で、ストップウォッチとメモ帳を片手に立ち尽くすだけのおれ。なんか怪しいし、なんかやってられない。
気づくと、坂を降りたところの店で売っているビールとツマミを持って呑んでいた。カイジ君は、このヤキトリをチンして、この冷えたビールで飲(や)りたい。そうだろう?

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そのあと、ビールを飲みながら、息子と映画やいろんな話をする。案外、息子とサシで、娘とサシで話をするということはないものだ。とてもたのしく、非常にいい花見をすごした。