João Gilberto

João Gilberto

開演時間の7時にはご本人は当然まだ来ておらず、開演の目処がつきしだい追ってお知らせいたしますという館内放送。数分して、新たな情報です、会場に向かって既に出発したようですと、なかなか面白い。

結局1925ごろ到着、1940ごろに開演となった。

取れた席は東京国際フォーラムホールAの2階席の奥のほうで、ステージとの距離はゴルゴ13レベルの遠さ。中央にたった独りギターを抱えてすわるジョアン・ジルベルトの姿を認識するには、まぁ普通はオペラ・グラスが必要だ。

ささやくように、たゆとうよう渋くなめらかに浮遊する唱声、おっとりとしていながらシャープなギター。演奏上の希望でエアコンは停止、客電も完全落し、会場はけっこう暑くなってきたのだが、ワインの酔いのせいもあってか、心地よい眠気すら感じた。

知っている曲はあまりなかったのだが、違ったコードをときおりインプロビゼーションで挟み込んでくる感じが気持ちよい。予定調和の前を微妙にゆらぐ雰囲気にうっとり。というか、コード・ハッカーだねこの人は。

足でときおりリズムを取る様子が、かわいいおじいさん。