正午のコンビニは弁当を買う若い人でいっぱいで、そのなかでひとりパンツを買うおれ。でも、照れ隠しに別のものを一緒に買ったりしないでパンツ1つだけをレジに叩きつけるところが立派だ。
と思いきや、私物携帯のほうが鳴りひびき、さきほど預けてきたクルマ、キーを渡すのを忘れてきたらしい。「これからそちらまで伺います」と、マツダのフロントマンが赤いロードスターで颯爽と駅前までキーを取りに来てくれたのだが、それまで、炎天下の東伏見駅ロータリーに、びちゃびちゃパンツ + 半ズボンで、ひとりたたずむことに。
駅にはいってトイレに向かうが、大便コーナーはひとつしかなく、なかではオヤジがのんびりしている様子。
頃 す
やっと入ると、狭くて熱くて汚くて、しかも状況は考えていたよりもわるく、完全液体性質で、ズボンの表面までやられている。あせりと狭さと猛暑で、おまけに昼飯のラーメンを、この暑いさなか、汁を全部飲み干すという漢っぷり抜群のむこうみずさを見せたこともあって、全身ぐしょぐしょ。むこうから来る通行人が、こちらを 2m は避けてとおるような状況に。
本当にクルマで移動したいようなときに限ってクルマがない。