きょうの納車

父が買おうとしていた BMW ミニは、納車は9月になりますとかいわれていて、でも7月中には納車できそうになりました、と若い営業くんから電話がきたらしい。

実はトラブルでね。胃ガンなんだ。というあたりで営業くん絶句、「そ、それでは入院なさっておられる病院に納車すればよろしいでしょうか」

ただでさえ運転能力が低下してきているのに、さらに状況は悪化するから、冷静に考えれば購入はキャンセルだが、それをやると彼の希望はグシャグシャというか、映画「ホワイト・クリスマス」の白血病の少年からクリスマス・ツリーを取りあげるようなことになってしまうだろう。

順当? にいけば、ミニはうちの奥さんに回ってくるだろうし (わら 

そんなあたりを考えていたら、父が初代フェアレディZ (S30) を買ったころのことを思いだした。

最初「2 シーターしかありませんよ!」と言われ(半年あとに 2 by 2 が出て買いかえたんだけどね)、しょうがなくそのシート 2 つには父と母、そしてぼくは荷台にバスタオルを敷いて両親のうしろにすわっていた。

まだぼくは2歳か3歳だったけれども、黒い内装、中央の3連メーター、そして運転する父をあざやかに思いだすことができる。

父の件に関しては、まるで他人のごとく冷静というか「フーン」という感じで処理をすすめていたのだけれど、こういうことを思いだすと、ちょっとキター。

いやいや

『「こういうことを思いだすと、ちょっとキター」になる実は人間的なオレ!』と自分で演出しているだけかもしれないぞ?