007 カジノ・ロワイヤル

バート・バカラックのベストを聴いていたら、もろに「カジノ・ロワイヤル」という曲はもちろん、「Look of Love」とか、この映画用に作られた曲がほかにもあるのを知っておどろいた。というわけで、一日だけ取れたオフのために借りてみたり。

小学校のころ、007 シリーズが大好きで、新作がでるたびに父に頼んで映画館に連れていってもらったのだが、ひとつだけ謎だったのがこの「カジノ・ロワイヤル」で、もちろんご存知、パロディ仕立ての異色の一作だったのだが、かなりの深夜枠でテレビ放送していたのを、母に頼んで見るのを許してもらった。

だが、楽しみにしていたカッコイイ撃ち合いとか新兵器は全然でてこないで、たまにちゃらちゃら裸っぽい女のひとがでてきたりするだけで、どこがおもしろいのかちっともわからなかった。

いまキャストを見ると、ピーター・セラーズ、ウルシュラ・アンドレス、デヴィッド・ニーヴン、オーソン・ウエルズ、ウディ・アレン、デボラ・カー、ウイリアム・ホールデン、ジョージ・ラフト、シャルル・ボワイエ、ジャン・ポール・ベルモンド、

たいへんぜいたくな映画だったことがわかる。

全編音楽バート・バカラック、ハープ・アルバート、さいこう。

ボンドシリーズのお約束として、冗談のようなベントレイ、ジャガー E タイプ、あと某マンガにも書いてあるが、バカラの前で拾うタクシーがロータスのレーシングカーで、JAMES BOND - TEAM LOTUS とか書いてあって、そのタクシー運転手がスターリング・モスだったりする。おまけに UFO まで出てくるわ、大変である。

大人のための、ごーじゃすなサイケ娯楽映画だったのだ。

007 カジノロワイヤル [DVD]

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