テープ

坂本龍一サウンドストリート。デヴィッド・シルヴィアンとピーター・バラカンがゲストのもの。

ブルガリア民謡

ブルガリアン・ヴォイスの Pirenze Pee がかかる。ぼくはここではじめてこれを聴いた。というか、国内ではじめてオンエアされた瞬間だと思う。デヴィッドも友達からダビングしてもらったとか、このレコードはほっとんど手に入らない、とかいっている。

高校二年のとき、民族音楽マニアの友達に、下北沢のコアな民族音楽レコード屋を教えてもらって、英国経由? で個人輸入してゲットした。

そのあと、「ブルガリアン・ヴォイス」として 4AD からリリースされて、国内の TVCF でも使われるようになり、国内盤まで出てきて、そこらのレコード屋でも簡単に手に入るようになった。

たしか西友かどっかのスーパーで、「ちょっとハイソなインテリアと暮らし(笑)」のコーナーみたいなとこに、ブルガリアン・ヴォイスの CD が山積みになっていて、すっかりゲンナリしたのを覚えている。

こう、「オレしか知らなかった 音楽/バンド/OS/作家/etc」がメジャーになって、あーぁやだねぇーというのは、優越感と心の狭さが屈折したもので、ダメなのだが、

例えば闘争心はスポーツで発散すると良し。みたいに、心の狭さも、たかが CD がどうしたこうした、レベルで発散しとくのも悪くはないかな、とか思ったり。

フォルクローレ・マニアの友達は、趣味が嵩じてインドネシア語を習いだし、と思っていたら、大阪の国立大学を中退してインドネシアに渡ってダンサーになってしまった。ぼくはまだ浪人していた。

高校のとき、彼女にガラムを教えてもらって、映画の帰りに喫ったりして、喫茶店じゅうのひんしゅくを買ったりしたことを思い出した。

そういえば、最初に煙草を教えてもらったのも彼女の同級生だった。おれの喫煙習慣は、すべて隣の白百合学園のやつらがわるいのだ。